Palla/ 河原和彦作品展

palla_2012

©Palla/ KAWAHARA Kazuhiko
  • SPECTRUM

  • 2012年10月10日(水)― 10月31日(水)

  • Palla/ KAWAHARA Kazuhiko

  • SPECTRUM

  • 10 - 31 October, 2012

 

SPECTRUM LIVE

10月13日(土)18:00~20:00
PALLALINKによる映像と音のライブパフォーマンスを開催します
(展覧会は無料ですが、SPECTRUM LIVEのみ有料、500円)

出演/Palla/ 河原和彦、東陰地正喜、西川文章
ゲスト/米子匡司、slonnon、椎名諒

ヘッドフォンライブ協力/SHC
機材協力/キヤノン株式会社

FMラジオ配信によるヘッドフォンライブです。
イヤホン付き携帯ラジオをご持参ください。貸し出しも行います。

 

 

 

 河原和彦氏は1969年大阪市に生まれ、大阪市立大学で建築を学び、建築設計の仕事に携わったのち、Pallaというアーティスト名を使い、1枚の写真を折り返し反転させ、繰り返し重ね合わせて行く独自の手法を用いて映像・写真作品を発表している作家です。

  前回の作品展では、それまで都市風景、自然界などと対峙してきた作家が、都市で移動する人へとその眼差しを向け、「群衆(crowd)」の流れる動きの一瞬を捉え、「雲(cloud)」のようにたちまちにその姿を様々に変化させる様子を膨大な数の作品で表現、その中から浮かび上がる、群衆としての「人」が存在する世界へのPalla氏の考察をみせてくれました。

  今回の作品展は前作同様、都市を取り上げた作品です。「都市」に対する作家の新たな発見を、ムービーから抽出した静止画像が織りなす独特の世界でご覧いただけます。

  作家は今回の新作について、次のように述べています。

「作品は、鉄道の窓から都市を撮影した一遍のムービーを元に、画面の配置と時間とを均一にずらして重ね合わせたイメージです。そうした変換によって、光に照らされた部分、あるいは影になった部分が抽出・増幅され、まるで分光器により選別されたスペクトルのように、都市の成分が断片となって次々と現れてきます。光の選別により、都市の造形物は散り散りに飛び去り、あるいは吹き溜まりのように収束するのです。その複雑な光と影の痕跡が生み出すきらびやかな色彩の乱舞は、まるでポリフォニックな交響曲を聴いているかのようです。
 《光・時間》の差異が生み出す『都市のスペクトル』は、世界を感知するための見えない次元の入り口なのです。」